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「流斗(ルト)兄!いつまで寝てるんだよ?早く起きなよ」
弟の昌斗(マサト)が俺を起こしに来た。
「う~ん、後10分……」
……ドスッ!
「うわっ。いきなり拳はないだろ!?」
「流斗兄が早く起きないのが悪い」
さっきの音は昌斗が俺のベットに拳を落とした音である。
「まぁ、これで目が覚めたでしょ」
「…昌斗、なんか日々だんだんと珂威に似てきたな」
「えっ、珂威兄ちゃんに似てきた!?」
昌斗の声はすごく弾んでいる。
「嫌みだ嫌み」
「誉めてるようにしか聞こえないよ
それよりさっさと起きて支度しないと遅刻だよ?」
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