第二章

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「流斗(ルト)兄!いつまで寝てるんだよ?早く起きなよ」     弟の昌斗(マサト)が俺を起こしに来た。     「う~ん、後10分……」   ……ドスッ!   「うわっ。いきなり拳はないだろ!?」   「流斗兄が早く起きないのが悪い」     さっきの音は昌斗が俺のベットに拳を落とした音である。     「まぁ、これで目が覚めたでしょ」   「…昌斗、なんか日々だんだんと珂威に似てきたな」   「えっ、珂威兄ちゃんに似てきた!?」 昌斗の声はすごく弾んでいる。   「嫌みだ嫌み」   「誉めてるようにしか聞こえないよ それよりさっさと起きて支度しないと遅刻だよ?」    
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