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「あー疲れたぁ。
つか、珂威(カイ)のヤツ人使い荒すぎるっつの」
ひとつ背伸びをし、俺は呟いた。
今の時刻は夜の10時。
なぜこの時間に歩いているかというと、
俺の学校の生徒会長で、幼なじみである珂威に捕まり、今まで書類処理をさせられていたからだ。
生徒会の仕事位、生徒会のヤツらでやらせろよ。
ただのしがない生徒にやらせるな。
ここにはいない珂威の文句を内心で叫んでいながら家路を急いでいる時、なんとなしに空を見上げた。
「何だ……あれは」
そこには、
『大きな紫色の満月』
がそこにあった。
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