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紫の月を呆然と眺めていると、どこからか声が聞こえてきた。
《力はいるカ》
「なっなんだ!?」
《力はいるカ》
「誰だよ!」
《力はいるカ?紫月の子ヨ》
「誰なんなんだよ!さっさと出てこい!!」
《紫月の子ヨ、我を……》
バチッ
「うわっ」
いきなり電気がはしったような感じがして、あの気味の悪い声はしなくなった。
後ろに気配を感じ振り向くと、『金色の瞳』をした少年が立っていた。
「あの…紫月に魅せられて影に喰われないで下さいね?」
そう言い残しどこかへ行ってしまった。
少年の言葉がやけに気になったが、家に着くと疲れがどっと押し寄せてきて、そのまま俺は寝てしまった。
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