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「しかしあんた達は元気ね」
やれやれとした顔で母は二人を見ていう。
「お袋、このいい加減な姉貴をどうにかしてくれ……」
紗枝に踏みつけられ苦しみながら貴也は母に訴える。
「無理。それより早く風呂に入ってきなさい」
そういい母は料理に集中する。
(このいい加減さ、あの人の血は色濃く姉貴に流れている)
しみじみ思いながら貴也はゆっくりと立ち上がり風呂に入っていった。
(今日もくたくただな……)
そう思いながら貴也は服を脱ぎ浴室に入っていった。
そして浴室に入った貴也は髪や体を洗い、浴槽に浸かった。
「ハァ~気持ちいいな~、けど傷に滲みる」
貴也は体中の傷を見ながら言う。
しかしお風呂に浸かっているとそんなことを忘れ、貴也は鼻歌を歌いだす。
そしてしばらくしてから鼻歌を歌い終わり、お湯にゆらゆらと揺らぎながら写る自分の顔を見る。
(俺のこの生活はいつまで続けられるのだろう……)
そして貴也は浴室にから出る。
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