ビビりな主人公

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 そしてしばらくしてから翔が復活した。 「翔ちゃん大丈夫!!」  すると翔は頭を押さえながら渚が行った方を見つめる。 「くそ~あの女!! 人を虫けら見たいに自転車で踏みやがって!! 今度あったらただじゃおかないからな!!」  そういい翔は背中についた砂を叩く。 「翔ちゃん……次に会うの教室だよ」  すると翔は貴也の頭を軽く殴る。 「そんなことはわかってる。絶対にいつか仕返ししてやる!!」  そういい翔は拳を握りしめる。 「そういえばさっきの話しの続きだけどな貴、お前の――」  貴也は翔の話しを聞く前に全力で走りだした。 (何であいつはああいうときだけあんなに速いんだよ!!)  翔は心の中でつっこんでから貴也の後を走っていった。  そして二人が走ったせいもあり、二人はいつもより学校へ早くついてしまった。 「貴!! 早く着いちまったな」 「翔ちゃんのせいだからね!!」 「何で俺!! まぁいっか。それよりお前は嬉しいじゃないのか? 阿部といつもより長くいられるからな」  すると貴也は顔を赤くして教室に歩いていく。
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