ビビりな主人公

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 そして二人が自分達の席につく(席は貴也が前で翔が後ろである) 「で、阿部のどこがいいんだ?」 「う~んと、優しいところかな?」 「ふ~ん、そうなんだ。ところで先に言っとくけど、阿部の奴結構モテるから、もしかしたらもう彼氏なんかいるかも知れないぞ」 「それ本当翔ちゃん!!」 「いいやまだいるかわかんね~けど、俺が思うにいる確率の方が高いな」  すると貴也の目に涙が溜まっている。 「おい泣くなよ貴!! まだいるってわかんね~し」  必死に翔が貴也を慰める。 「うん、そうだね翔ちゃん。まだいるかわかんないよね」  そういい貴也は泣きそうになるのを必死に堪える。 (ハァ~、こいつといると時々疲れる。まぁ楽しいけどな) 「そういえば今日俺は用事があるから一人で帰れよ」 「うん、わかった翔ちゃん!!」  そして朝のチャイムがなり、今日一日の授業が始まる。  貴也は普通に授業を受け翔は寝て、未来は何かを考えながら窓の外を見て、そして渚は授業を受けている振りをして携帯をいじっていた。  そして今日一日の授業が終わり放課後になり……。
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