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(う~んどうしよう。今日は翔ちゃんいないから、図書館でもよって帰ろう)
放課後、そう思い貴也は図書館に向かっていった。
貴也が図書館につくと、人は全くというほどいなく、貴也は適当に空いていた席に座った。
(眠い~少しだけ寝よう)
そう思い貴也は机にうつ伏せになる。
「すいませ~ん、もう閉店の時間ですよ!!」
店員に体を揺らされて貴也が起きて時計を見ると、とっくに時計の短針は8時を回っていた。
「やばい!! 寝過ぎちゃった!!」
急いで鞄を持ち貴也は図書館を出て、家に走って帰る。
(やばいよ。お父さんに怒られるよ!!)
必死に走って貴也が家に帰っていると、どこからともなく女性の悲鳴声が聞こえてくる。
(どこかで聞いたような声だな?)
興味深々に思い貴也はその悲鳴声がする方に向かっていった。
そして貴也が声が聞こえた方向へ向かっていくと、そこには五人の男性に囲まれていた未来がいた。
(どうしよう……、阿部さんが困っているけど足がすくんでこの場から動けないよ)
足を小刻みに震えながら貴也が隠れて見ていると、また未来の悲鳴声をあげたので、貴也は意を決して男達に向かっていく。
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