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そして、しばらくすると、それぞれの場所に行った六人が、彼らを連れて戻って来た。
フェア「・・・・・・」
フェアは、宿屋の前でずっと待っていた。事の事情を教えるために。
ローレット「連れてきましたわよ。」
グランバルド「グラン、ガン張った。」
リビエル「ただ連れてきたのですから、事情は・・・」
フェア「大丈夫。私が言うから・・・みんなは宿屋に戻ってて?」
アロエリ「あぁ、わかった。」
何故か、彼らにお辞儀をしたり、祈っていたりと不思議な行動をした六人は、宿屋に戻っていった。
残されたフェアは、彼らに事の事情を話すことにした。
フェア「みんなに・・・話しがあるの。」
『・・・・・・』
フェア「実は・・・」
ルシアン「ちょっと待って!」
フェア「え?」
フェアが話しをしようとした時、何故かルシアンが止めた。おそらく、告白の返事だと勘違いをしているのだ。
ルシアン「フェアさん・・・返事は、一人にって言ってたのに・・・どうして集まったの?」
フェア「それは・・・」
アルバ「そうだよ。やっぱり返事は、一人の方がいいよ?」
フェア「だから・・・」
グラッド「フェア・・・頼むよ。」
フェア「その・・・」
フェアが言いたいのに、言われる前に彼らが言ってくるので、言えなかった。
そして、彼らは全員勘違いをしていた。
フェアが話しが出来ないまま、少し時間が経ったその時、勢いよく、宿屋のドアが開いた。
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