夏の終わりに…

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4年前… 夏も終わりに近づいた頃の土曜日… PM8時。 一本の電話から全ては始まった。 母親からの電話で、旅行のお土産を取りに来いとの事だった。 すぐ近所だった為、妻が取りに行く事になり家を出た。 当時の我が家は、妻、小4と保育園に通う息子2人の4人家族。 妻のお腹の中には、待望の女の子が宿っていた。 また、子供達に何かを残してやりたい。そんな思いでマンションを購入したばかりでした。 ただ、嫁姑の仲が悪く、妻は俺の母親に毎日説教されてました。 この日も中々帰宅しない妻。俺は、また説教でもされてるのかと思い時計を見た。 もう、深夜0時。 受話器を取り、母親に電話。 『もしもし』 眠そうな母親の声。 『おい!もういい加減にしろよ!何時間も引き止めてないで、早く帰らせろ!』 俺が怒り口調で言うと、母親は、 『9時には帰ったわよ。』 え? 何かあったのか?? 心配になった俺は、子供達の寝顔を確認してから車に飛び乗り、妻を探しに出た。 コンビニやファミレスを片っ端に覗く。 暗い路地で倒れてたりしないだろうか? 車を停め、走って見に行く。 どこにもいない… 妊婦でありながら一体どこへ?
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