516人が本棚に入れています
本棚に追加
/133ページ
4年前…
夏も終わりに近づいた頃の土曜日…
PM8時。
一本の電話から全ては始まった。
母親からの電話で、旅行のお土産を取りに来いとの事だった。
すぐ近所だった為、妻が取りに行く事になり家を出た。
当時の我が家は、妻、小4と保育園に通う息子2人の4人家族。
妻のお腹の中には、待望の女の子が宿っていた。
また、子供達に何かを残してやりたい。そんな思いでマンションを購入したばかりでした。
ただ、嫁姑の仲が悪く、妻は俺の母親に毎日説教されてました。
この日も中々帰宅しない妻。俺は、また説教でもされてるのかと思い時計を見た。
もう、深夜0時。
受話器を取り、母親に電話。
『もしもし』
眠そうな母親の声。
『おい!もういい加減にしろよ!何時間も引き止めてないで、早く帰らせろ!』
俺が怒り口調で言うと、母親は、
『9時には帰ったわよ。』
え?
何かあったのか??
心配になった俺は、子供達の寝顔を確認してから車に飛び乗り、妻を探しに出た。
コンビニやファミレスを片っ端に覗く。
暗い路地で倒れてたりしないだろうか?
車を停め、走って見に行く。
どこにもいない…
妊婦でありながら一体どこへ?
最初のコメントを投稿しよう!