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『じゃあ、謝罪だけでいいんだね。じゃあ、内容証明を送ってみるか。』
『内容証明?』
『そう、内容証明。これは、簡単に言えば相手に本気で裁判しますか?って問う物だな。でも、ほとんどの人が、これを送るだけで謝罪に訪れる。だいたい、みんな裁判なんてやりたくなかろう?』
『ありがとうございます。』
その後、事務所で一通りの事を教えてもらい、内容証明は完成した。
『色々とありがとうございました。あの…代金は?』
『ん~?私はあんたに作文の書き方を教えただけだよ。お金は、そいつを郵便局から投函する時だけかかるから。それで上手く行くといいな。』
『ありがとうございます!』
俺と妻は深々と頭を下げ、弁護士事務所を後にした。
だが…、山田は、どこまで行っても山田だった…
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