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全く、医者ってのは、こちらの都合はまるで無視。
娘が危険と言われれば、仕方のない事かもしれないが…
困ったのは息子達の事。
トラックドライバーの俺は、毎朝3時起き。帰宅は夜7時。
小学四年と保育園児の二人をどうするか…
妻が入院して、早速壁にブチ当たった。
朝ご飯、送り迎え、炊事洗濯…仕事に穴は空けたくない。休めば給料は格段に減る。
そんな時、姉から電話が来た。
『子供達、預かろうか?』
それしか無いよなぁ。
いつ退院して来るのか解らないし…
姉の家へ、息子達の荷物を全て届けた。長男は、姉の家から初めてのバス通学になる。
普段は歩いて通う距離。
カワイソウだが、娘の為…
『お前達は、今日からママが退院して来るまで、オバチャンの家に泊まる事になった。』
『うん、解った。』
長男は事情を受け止めている様子だったが、次男は、
『俺はヤダ。パパと一緒がいい。』
『そんな事を言うな。パパは送り迎えも出来ないんだから。兄ニィと一緒だから、お泊り出来るでしょ?』
『…わかった…』
辛い選択だが、他に手立ては無い…。
俺は姉の家を後にした。
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