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日曜日の夜、再び姉の家へ息子達を連れて行った。
そしてまた、一人暮しに戻った。
さすがに二週間目となると、電話をする度に長男が、家に帰りたいと言う様になった。
俺は、週末にまた迎えに行くからと言い聞かせる。
いきなり慣れないバス通学。たった一人のバス通学。かなりのストレスに違いない。
週末になり、息子達を迎えに行く。
家に着くなり、長男が泣き出した。
『俺、家にいたい。ちゃんと良い子にするから、家にいたい。オバチャンの家に戻りたくない…』
次男も、
『俺も良い子にする!』
と泣き出した。
『でもなぁ、パパだって一緒にいたいけど、ママがいないから…。』
『だから、俺がパパを助ける!オバチャンの家には行かない!』
涙ながらに訴える息子達。
『お前達、ホントにパパを助けられるか?』
『うん!』
俺はまず長男に、
『お前は一人で起きて、一人でご飯を食べて、遅刻しないで学校に行く。出来るか?』
『うん。』
次男には、
『お前は、ちょっと大変だけど、朝はパパと3時起き。パパのトラックに乗って、一緒にお仕事。朝、起きれるか?』
『うん、起きる!』
『よし、解った。』
俺は姉の家に行き、事情を話して荷物を引き取った。
会社にも連絡を入れ、今回だけ特別に、息子を横に乗せる事の了解を取った。
こーして、親子三人、男だらけの生活がスタートした。
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