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 駄目だという理由は何一つなかった。迫ってくる時間も、まだ余裕がある。 「良いですよ」 「ありがとうございます」  会釈程度のお辞儀をして、ずれたフレームを右手で直す。男性特有のごつごつとした手だったが、繊細にみえた。
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