夏祭り

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でもあたしは彼らに興味なんて無かったわ。 だってタイプじゃないんだもの。 あたしはしつこい雄達を、まさに金魚の糞状態で引っ提げながら、狭い水槽の中、泳いでる。 そんな時、あなたが来たの。 あぁ、この人色素が薄いのね。 少し長めの茶色い髪。長いまつげ。少し白めの肌。整った顔立ちと体躯。 あたし、虜になったわ。 隣にいる女の子なんて、視界に入らないくらい。
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