⚽前田俊介の明日はどっちだ⁉⁉

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四月に行われたナビスコカップ・ヴィッセル神戸戦でルーキー平繁龍一がプロ初ゴールを挙げた✨しかもこのゴールがチームの決勝点と今年のJ1新人最初のゴールともなるおまけ付きだ。 この大物ルーキーの初ゴールは、彼自身のこのチームにおける「第3⃣フォワード」、はたまた「スーパーサブ」のポジションの確保を決定付けるゴールでもあったと思う。 チームからしてみても、去年からウェズレイ、佐藤に続くFWがいなかっただけに、チーム待望のストライカーの誕生とも言える🌱 この報せを聞いた瞬間、ある選手の存在が頭の中をよぎった。 平繁が憧れ、こよなく尊敬する選手「前田俊介」だ。彼は平繁のゴールの瞬間、ベンチでどんな思いで見ていたのだろう… ユース時代から共に戦ってきたカワイイ後輩のプロ初ゴールだ。もちろん祝福しないワケがない。 ただそれとは別に複雑な感情を抱いていたことも確かなはず💥 もし何も感じてないなら今すぐプロの世界から足を洗うべきだ。 チームの一員としては喜ぶべきゴールでも、1人のプロの選手としての立場で考えればまた話が違う。なぜならば前田俊介にとって平繁は、越えなければいけない存在であり、ウェズレイ、佐藤に次ぐ「第三フォワード」の座を競うライバルだった。 極端に言えばこいつを押し退けない限り、永遠に彼がプロの世界で日の目を見ることはない。プロになることを目標にしてプレーしていたユース時代とはワケが違う。 プロの世界では先輩も後輩もない。結果が全てだ。サッカーという競技において、フィールド内に立てるプレーヤーが11人限定(ベンチメンバーを除いて)である以上、決して競争原理からは逃れられない。すなわち、一人の選手がポジションを獲得することによって、その代わりに他の誰かがポジションを追われてしまう。今までポジション争いに敗れ、チームを去っていった選手をたくさん見てきた。去年で言えば小村、大木、八田、西河がそれにあたる。それがプロスポーツという資本主義社会の現実だ。 前田俊介は今季序盤、チームでウェズレイ、佐藤、平繁、田村に次ぐ五番目のフォワードに甘んじていた。 今年のキャンプ中、練習試合の結果などの情報を聞きながら、田村はまだしもなぜ前田よりルーキーの平繁ばかりが重宝されるのか⁉という疑問を感じていた🌀平繁のプレースタイルは尊敬する前田と酷似していると聞いていた。であるなら平繁よりプロのキャリアや経験で勝る前田を使うのが当然ではないのかと…😔
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