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「何をそんなに急いどるん?タツボン」
突然耳元で聞こえる暖かい声。
顔を上げ、いつも通りの笑顔に飛びついた。
俺の場所。
「どないしたん!?タツボン…!?」
「シゲ…」
俺の…すべて。
「…おかえり」
目を見つめて、はっきりと告げる。
目をみはった珍しい顔。優しい笑顔。
全部、俺のモノ。
「―ただいま」
帰ってきた俺の日常。
「ただいま、…竜也」
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