夢の後先

6/9
前へ
/49ページ
次へ
 脳裡にこびりついた愛しい人の笑う顔。    もう一度、あの笑顔が見たくて、ゆっくりと目を開けた。     「…起きるのが遅いから心配したぞ」 「…うわぁv目開けて一番最初にキャプテンの顔見れるなんて…俺って幸せ者vv」 「何言ってるんだ…」      苦笑する愛しい人をゆっくりと抱きしめる。  普段は恥ずかしがってこんな事絶対にやらせてくれないけど。     「もう…目が覚めなかったらどうしようかと…」    耳元に響く、馴染んだ低い声に、優しく背中を撫でる。     「そうしたらキャプテンがキスして起こしてくれるんでしょ?俺絶対起きちゃいます から!」 「そうだな…」  
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加