白昼夢

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「…シゲ以外の奴に、殺されたくないな…」 「竜、也…?」 「…早く、楽にしてくれ…」 「…そ…やな…」    自分でも、常から細いと思っていた首に、そっと大きな手がまわされる。  暖かく、しなやかな手が優しく肌を滑った。   「…シゲ…?」 「ん?」 「俺が迎えにいくまで、来んなよ」 「……そら、難しいなー…」          「俺の分まで、生きろ」        少し驚いたような顔をして、泣きそうな笑顔でゆっくりと、頷いた。     「愛しとるで、竜也」 「俺も愛してる。生きろよ…シゲ…」      お前らしく、強く。強く。        ぐっと喉を押されて、意識が遠のいていった。                最後に感じたのは、頬に落ちた熱い雫だった。                                   BLACK OUT.....
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