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彼女はいったいどこへ向かっているんだろ……。
そういえば、最初に追いかけた人も同じ方向に歩いていったな……。
向こうには何かかるのかな?
僕は周りの人々を見渡した。
やっぱりみんな向こうに向かって歩いてる。
………。
僕は無性にみんなの行き先が気になった。
僕も向こうに行かなければならないのではないか。
そんな気がしたのだ。
僕は彼女が歩く方向へ歩きだした。
と、その瞬間……。
頭の中?に声が聞こえた。
「ま……っ…。……ち………ダ……。」
「うっ……。」
僕は急に頭の中に聞こえた声とともに頭痛に襲われ、その場にしゃがみ込んだ。
いったい何なんだろう……。
嫌な予感がした。
しかし僕は立ち上がった。
頭の痛みは治まらないけど、とにかく今は向こうが気になる。
僕は少し駆け足で彼女の後を追って向こうへ歩き出した。
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