第二話【練習初日】

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第2話【練習初日】 朝・・・ 部屋の中を太陽の光が降り注いでいる 圭司「すこー」 そんな光に照らされながらも男は寝る そんなとこへ彼を起こすべく勇者が現れた 勇者「圭司!朝よ!」 勇者とは他でもない、伏見結由子だった 結由子「遅刻してもしらないわよ?」 圭司「すかー」 結由子「・・・はぁ、やっぱり今日もこうなのね」 起きる気配無しの圭司 どうやら圭司はちょっとやそっとじゃ起きないようだ 圭司「んがー」 結由子「そう、それほどあの技をやらせたいの」 そして結由子は圭司を跨いで手を圭司の首へもっていく 結由子「伏見家に代々伝わるねぼすけを起こす奥義、ジャスティスホールド!」 そういって結由子は圭司の首をしめるのである 圭司「!?」 力一杯に首をしめる 圭司の顔はみるみる青ざめていく 限界になったのか圭司は手をばたつせた これは『ごめんなさいごめんなさい!今おきます!』の意味をあらわす 圭司の限界が通じたようで圭司はフリーダム、自由をてにいれるのだ 圭司「ごほっごほっ・・・毎度のことながら、ゆゆ姉その技禁止って言っただろ!?」 結由子「でも起きないときはやってもいいとは言ったじゃない」 圭司「言ったよ・・・言ったけどさぁ、このままじゃこの部屋が殺人現場になりかねん」 結由子「大丈夫よー、圭司がギブアップしてくれればね」 圭司「生きるも死ぬも俺しだいかい」 結由子「そうゆうこと♪」 圭司「・・・はぁ」 何時も日々 ジャスティスホールドを受けるのも何時も事である 圭司「(こんな酷い姉はどこさがしてもうちしかいない・・・筈)」 ・・・それはお前にも原因はあると思うぞ、伏見圭司よ 圭司「悪かったな」 結由子「?どうかした?」 圭司「あっ、いや、なんでもない」 圭司はそういって朝食を取りながら朝刊を読むのだった そして気になる記事を見つけるのであった 圭司「あっ、ゆゆ姉、この人」 結由子「え?あっ、お父さんの知り合いの」 圭司「白鳥純平・・・間違いなくあの白鳥さんだよね?」 結由子「ええ、大会で三位かぁ、凄いなぁ」 それは大会の試合結果だった 一位、二位の人はアメリカの人が入賞していて、三位に日本人、白鳥純平(しらとりじゅんぺい)が入賞していた 彼は圭司と結由子の父、伏見昭三(ふしみしょうぞう)の親友と呼べる人物である
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