第三章【頼られし者】

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皆さんこんにちは、いや、おはようございますでしょうか? 伏見圭司です 突然ですが私と双子の姉のゆゆ姉は・・・・・・全力失踪、走っています しかも朝っぱらから 圭司「ゆゆ姉っ!タイムリミットまで!?」 結由子「タイムリミットまであと5分!」 圭司「二人で寝坊しちまうなんてなぁ、予測できなかったな」 結由子「昨日の練習、きつかったもんね」 圭司「頼むから・・・まにあってくれよ!」 会話を通しながらも全力失踪の俺とゆゆ姉 まずい! 残り1分しかない! 圭司「でも今は下駄箱、行けるぞ!」 そして今は教室に向かう廊下まで来ていた 行ける! と思ったやさき、俺に悲劇が遅いかかる ゆゆ姉が俺だけを入らせまいと俺に足をかけて転ばせてくるのだった! 俺の体は床を滑って教室を通り越していく 結由子「許せ、伝説の勇者よ!」 ゆゆ姉はそう言いながら教室に入っていった 圭司「裏切りものぉー!!」 滑り終えた俺は再び立ち上がり再度全力失踪 全力失踪するも途中でチャイムが鳴り響く キーンコーン 圭司「!(チャイムが!?だがはげはまだ来てない!今の内に入れば!!)」 そしてチャイムが鳴り終えた時、圭司は教室に入るのであった 教室にいる生徒達の視線が圭司に降り注ぐ 圭司「(やったぜ!!)」 しかし・・・ ?「伏見君遅刻」 その言葉が圭司の頭の中でエコーする 圭司「・・・え?遅刻?まじ?委員長?」 委員長はにっこりと笑顔をうかべながら「まじで」といいかえした この瞬間圭司の中で何かが崩れ落ちてゆくのである 崩れ落ちていったのは、圭司の自信だ 圭司「そんな・・・馬鹿な」 そして圭司はその場にへな~っと倒れてしまった おしりをつきだす感じだからカッコ悪く、情けない姿となったとこで教室内に笑いが生じるのだった そしてなにごともなく休み時間になる 圭司「ひでえだろ?ゆゆ姉が彼処であれをやんなけりゃ遅刻せずにすんだんだぜ?」 圭司はいつものメンバーと今朝の出来事について話していた 結由子「あはは、ごめんね、つい」 圭司「ついであれ?まったく酷い姉だよなぁ」 太一「でもよ、いつもおこしてるあれは?出たのか?」 結由子「実は・・・私も寝すごしちゃって」 圭司「そんで俺が起きたらデッドゾーン、まずい時間だったんだよ」 さおり「だから走ってきたんだね?お疲れ様」 圭司「ありがとう、まさにあれはラスボス戦といっても過言じゃないな」
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