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さおり「それじゃ私も」
そしてさおりは圭司と人一人分あけて空を見上げるのだった
圭司「それで?わざわざ俺を探しに屋上に来たってことは、なにか用事でもあったのか?」
さおり「ううん、ただ、話そうかなって思って」
圭司「なんだ?俺と二人きりで話したいなんて、なんて物好きなんだ君は」
さおり「あはは、そうかも」
圭司「自分で言うか・・・とまぁ、部活の方はどう?」
さおり「うん、面白いよ。自分で煎れたお茶って美味しいよ」
圭司「そうか、自分で煎れたんならそりゃ美味いだろうなぁ」
さおり「うん!暇があったら伏見君も来てね。来たら私が煎れてあげるから」
圭司「岡野さんの煎れたお茶かぁ、へぇーきっと」
・・・選択肢は二つ
1・美味いんだろうなぁ
2・胃薬の用意をしとかなきゃな
っとうかびあがった二つの選択肢
伏見は1を選択した
圭司「美味しいんだろうなぁ、こりゃ期待出来るな、是非、暇があったらいかせてもらうよ」
さおり「うん!絶体損はさせないよー」
圭司「ああ、・・・暇があったら・・・ね」
そういって圭司は再び空を見上げるのであった
さおり「ねっ、伏見君の方はどう?楽しい?」
圭司「俺達は・・・そうだね、一言で言えば・・・きつい」
さおり「きつい?練習が?」
すると圭司はさおりの方に向き直って「そうさ、でも、きついと言ってたのは藤村やゆゆ姉、俺自身はあれで当たり前だと思うな。あれくらいやらなきゃ試合には勝てない、世界にチャレンジしたいと思ってる俺には今の方がかなり力に付くと思ってる」と言う
さおり「凄いなぁ、なんか考える事が違うねー」
圭司「俺は珍しいほうさ、皆の考えが普通だよ」
さおり「世界大会かぁ、出れるといいね」
圭司「アホ、まだまだ先の話だよ、まずは新人戦だ、これに勝たなきゃ意味ねぇ」
さおり「あはは、そうだね。頑張ってね!」
圭司「ああ、必ず勝つ!つまづく訳にはいかないからな(そう、つまづく訳にはいかないんだ)」
そしてさおりは事態を急変させる話題を提供する
さおり「伏見君って、・・・好きな人いるの?」
圭司「えっ!?なっ、何を言うんだよ?」
さおり「ほら、昨日藤村君が勝負って言ってた事あったでしょ?」
圭司「ああ、あれか、残念ながら、いないよ」
さおり「それじゃ、誰かと付き合ったりは?」
圭司「無い」
圭司あっさりと否定
圭司「そういう岡野さんはどうなんだよ?」
さおり「私は・・・なっ、無いよ?」
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