第三章【頼られし者】

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圭司「うっそだぁー、岡野さんがモテないはずないって・・・もしかして、全員ふったの?」 さおりはコクンと頷く 圭司「・・・何人?」 さおり「10人」 圭司「はいっ!?そんなに?」 さおり「だって、誰も私のタイプじゃないんだもーん♪」 開き直ったさおり 圭司「開き直ったな・・・まあ、人それぞれだもんな、でっ今はどうなんだ?気になる人でも見付けたか?」 そしてそして、さおりはまた頷いた さおり「部活の秋水先輩って人何だけど」 圭司「・・・へぇー、こりゃ一位は岡野さんになりそうだな、でも恋愛の相談なら同じ女子の方がいいんじゃないのか?まあ、頼ってくれるのは嬉しいけど」 さおり「大丈夫!ちゃんときいてるよ、結由子さんとか」 圭司「そっか、そうそう、俺の持ってるゲームのキャラが言ってた事だけどね、恋愛はすべからずタイミングだって言ってたよ?」 さおり「すべからずタイミング・・・かぁ」 圭司「焦っても駄目、悠長にするのも駄目。難しいもんだよ、恋愛って。だが、それらを乗り越え、幸せを掴むのもまた事実、全ては自分自身って事だ。頑張れよ、何かあったら何でも相談してくれよな」 さおり「うん」 ここでチャイムが鳴り響く 圭司「チャイムが鳴ったか、うしっ、戻るか」 さおり「そうだね、あの、伏見君」 圭司「ん?」 さおりは満面な笑みで圭司に「ありがとう!」とお礼を言う 圭司「なあに、気にすんな。俺も真面目に探すかぁ、デスティニーな運命を」 さおり「見つかるといいね」 圭司「見つかるかは運しだいってか?」 さおり「伏見君なら見つかるよ!ファイトっ!」 圭司「なんか知らんが応援された・・・ありがとな」 さおり「どういたしまして!」 こうして屋上を去って授業に専念した いや、圭司の居眠りがバレて、圭司は明日までの課題を言い渡されたと言う そして時は放課後、それぞれ部活へと向かうのだった
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