第三章【頼られし者】

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バドミントン部にて・・・ 現在バドミントン部では基礎うちの練習をしていた といってもダブルス仕様であるが 圭司は太一とくんでいた 相手はバド部のエース西山高貴に、副部長の立田宮子であった これは練習と言うより試合に近くなっている 圭司「藤村っ!」 太一「まかせな!」 太一は左手に持ったラケットを上手く扱い、羽根を打ち返した 藤村はこう言った正確なとこでは誰にも敗けはしないだろう ただ・・・ 羽根の軌道上には宮子のラケットが! 宮子のスマッシュが炸裂し、羽根が床に落ちる 圭司「頭で考えなきゃバドで勝つことなんか出来やしねえぜ、そこが藤村の弱点だよ」 太一「あっ、そうか・・・」 圭司「(立田先輩も運動が得意なせいか素早く羽根の軌道上に移動できるか・・・西山先輩は正確さもあり、言わばパワー系なとこがあるんだね)」 その頃鬼瓦コーチも圭司と同じく生徒の判断をしていた 鬼瓦「(伏見姉もバランス型ね、今回の新入生は彼以外全員平凡なのね)」 そうして圭司を凝視する 圭司「!(視線を感じる・・・何、なんスかね?)」 太一「そらぁ!」 藤村は何とか来た羽根を相手のコートのネット側に落とすことに成功する 高貴「なにっ!?くっ!」 高貴はなんとか落とさず羽根を上げるが、これは大チャンス! 圭司「(西山先輩は前、立田先輩は後ろか、更に真下は無理だな・・・いっけん抜け目のないように思えるが!)」 圭司は意を決したのかその体を宙へ投げ捨てた と言うも、ジャンプをしたのである 圭司「(コートのラインギリギリを狙う!)でゃあああ!!」 渾身の勢いでスマッシュを放つ圭司 放たれた羽根は反対側のラインギリギリに向かって行く! 高貴「!」 宮子「反対側っ!?」 二人が気付いた時にはシャトルは本当ラインギリギリに落ちるのであった 鬼瓦「(どんな状況でも決して諦めない・・・その姿は勇ましい獅子の様ね)彼は、本物の獅子、獅子王の子・・・ね」
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