第三章【頼られし者】

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圭司「あっ、はい。それではまた明日、お休みなさい」 宮子「ええ、お休みなさい、伏見さん」 そうして宮子か豪邸の中へと入っていくのでした 圭司「・・・本物のお嬢様だ・・・さて、帰るか」 そうして来た道を戻りつつ帰宅するのであった 伏見家の目の前にて 圭司「・・・」 人気のない家の前、しかし圭司はつねに何者かの気配を感じとっていた おかしい、復讐される様なことはしていないのに 今日だって平凡な日常生活をおくっていた筈だ ・・・スニーキングミッションかぁ? しかし何故俺が狙われるんだ? そこで俺は当人に尋ねてみた 圭司「隠れてないで姿を現したらどうです?先輩の家からずっとつけていたこと、わかってるのですが」 再び沈黙が訪れる 圭司「(だんまりか・・・)」 圭司がそう思った瞬間!目の前に何者かが着地をし、圭司に回し蹴りをする 圭司はとっさに回避をするのであった 圭司「ちっ!」 圭司も足でなぎはらおうとするも軽々と回避されてしまった 圭司「!」 謎の人物は蛍光灯のとこで着地した その人は女性であり、髪は金髪、背が高くバランスのとれた人だ ただし、目の辺りが青だからアメリカ人だと言うこともまた事実である 圭司「(目が青色って、アメリカ人か!?背は高く年齢は・・・)」 するとその女性は無邪気に笑った後いっきに間合いをつめてきた 圭司「!」 そしてジャブ、ストレートと来たわけだが、圭司はこのチャンスをのがさなかった 圭司「(ストレート、今だ!)」 圭司は女性の腕を補足するのだ そして投げようとするも、女性はニコっと笑い、補足された手を軽々と引き抜き、女性の左あしから蹴りが来る 圭司は何とか左で防いだ 圭司「(まずい・・・彼女、プロのエージェントだ!)」 エージェント・・・それは言うなればスパイ 現代に存在するスパイ、人はいつしかそれをエージェントと呼ぶようになった 伏見昭三は昼間文部省の仕事をして、夜になるとエージェントとして各地を出回ったそうだ 更に実力はトップにはいかないものの、毎回3位を維持している実力者でもあるのだ それもあってからか、いつしか息子にも期待は注がれていた 圭司「(成程、親父関係か・・・そうじゃなきゃ手荒い挨拶はない筈だ。そりゃ過労死するって、白鳥さんと知り合ったのも仕事関係だって言ってたけど、じゃあ白鳥さんも!?)」 そうしていたら再び女性が接近してくるのである
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