第一話【初日からてんやわんや】

7/9
前へ
/92ページ
次へ
高貴「だから静かに、・・・はは、すまなんだ(笑)それじゃ、そろそろ戻らなきゃコーチの雷が発生するから戻るね」 高貴はこう言うと雷を受けない為に走って去って行くのでした さおり「でも、バドミントンやってる時の伏見君、かっこよかったなぁ・・・」 そしてさおりは試合の事を思い出していた 圭司『こんな結果で終われるかぁ!』 さおり「伏見君、諦めるの嫌いなんだなぁ」 圭司『てぇえ!』 さおり「(あの速い羽根の軌道を読んじゃうんだもん、凄いよ!)」 圭司『いけぇ!』 さおり「(そして最後にズドーンっと一撃!上手いんだなぁ伏見君は)」 こうして今から近い過去を思い出していると、圭司が目を覚ますのだ 圭司「ん?・・・ここは?」 さおり「気が付いた?」 圭司「え?岡野さん、なんで岡野さんがここに・・・」 さおり「先輩が保健室につれてきたんだよ。私は茶道部の見学が終わって」 圭司「それで見学に来たのか・・・」 さおり「うん、それで、大丈夫?」 圭司「ああ、・・・はは、心配かけたな」 さおり「ほんとだよ、試合中に倒れちゃうなんて」 圭司「いやー、失敬失敬、なら先輩に礼を言わなきゃな」 さおり「私もついてくよ、また倒れたりしたら大変だし」 圭司「なに言うかね、俺なら大丈夫だってのに・・・おわっ!?」 運命の悪戯か圭司は足をつまづかせて、あろうことかさおりを押し倒してしまうのだった 圭司「(あれ?あまり痛く無い、それになんか柔らかい感触が顔に・・・これは?)」 さおり「うー、いつまで乗っかってるの!」 そして起き上がろうとする圭司をさおりは足をあげるのだった 圭司「はうっ!?」 さおり「あっ」 ・・・急所にあたった!
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加