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さおり「あっ・・・だっ・・・大丈夫?」
圭司「うおおお、だっ・・・大丈夫・・・のはず。痛いな、流石に」
さおり「伏見君が退いてくれないからだよ、エッチ!」
圭司「ちょっとまって、起き上がろうとしたじゃないか?すぐ起きあがらなかったのはすまないと思ってるけど、そりゃないよ」
さおり「顔でも私の胸触ったじゃない、だからエッチなの、わかった!?」
圭司「いや、あれは・・・」
さおり「あれはなに?」
じりじりとさおりが圭司との距離をつめる
圭司「・・・すいませんでした」
さおり「分かればよろしい」
圭司は負けを決意したのか謝る行動にでるのだ
さおり「きっ、今日は許してあげるから、次から気を付けてね」
圭司「(赤くなっちゃって可愛いなぁ)ああ、以後、気を付けさせてもらいます」
さおり「・・・それじゃ、行こう?」
圭司「そうだな」
こうして二人は仲直り(?)して再び体育館へと向かうのだった
体育館へ入るとコーチの方が側に寄ってくるのだ
女性「あっ、目が覚めたみたいね」
圭司「はい、すみません、試合中に倒れてしまって」
女性「良いわよ別に、ほんとに遊び程度しかやってなかったの?」
圭司「はい、後は授業でやったくらいです」
さおり「それであれなの!?」
女性「両親の仕事は?」
圭司「父は、文部省で働いてましたが、一年前に過労死に・・・母はバドミントンのコーチをしています」
女性「それならお母さんに教えてもらってたりはする?」
しかし圭司は首を振り、「いえ、両親が離婚してしまい、私と双子の姉は父に引き取られてから会ってませんから」と否定する
女性「そう」
圭司「でもバドをやってればいつの日か母に出会えるのではないかと思って一人でシャトルを打ってた事はありましたが」
女性「なら、うちでやるつもりはない?もしかしたら会えるかもしれないわよ」
圭司「・・・明日決めるみたいですし、明日答えを出しますよ」
こんな風にいっていたが、俺の心には既に答えは出ていた
そう、既に・・・
圭司「今日はそろそろ帰ります、お疲れ様でした!」
さおり「それでは失礼します」
こう言って二人は体育館を後にするのだった
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