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自転車置場へと、向かった。
律「お待たせ。じゃあ、帰ろう。」
そう言うと、自転車の鍵をあけ咲子を後ろに座るように促した。
咲子「あら、私が乗せると言ったじゃない。」
そう言い、自転車のハンドルをつかむ。
すると、律はにっこりと微笑み
律「咲子を後ろに乗せるのは、僕の仕事だろ?」
そう言い、咲子を後ろに乗せた。
咲子は、恥ずかしくなり顔が赤くなっているのが見られないようにと、下を向いていた。
(こういうところは、本当敵わないなぁ…)
律は、そんな咲子の様子を察して後ろには振り向かず自転車に乗った。
帰り道いつも律の背中に耳をあてて、彼心臓の鼓動を聞く事が1番心が落ち着いた。
咲子と律は、産まれた時から一緒だった。
どんな時も一緒で、兄弟のようだった。しかし、段々と大きくなる律を近くで見ていて、兄弟と言う感情から、愛おしい存在になった。
当の本人は知らない。だからこそ、こうしていつも隣にいられるのだ。咲子はこの気持ちに、気付いたが、ずっと続いて来た関係のままを選んだ。
ずっと律の隣に…
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