○○なマドンナ。

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次の日、いつものように律は咲子を迎えに行った。これは日課である。 帰りも自転車に乗せ送る。気が付いたら、それが当たり前のようになっていた。 見慣れた家の玄関を見る… が、いつもと様子が違った。律が迎えに行く頃には、必ず咲子は玄関で待っている。 しかし今日は、そんな咲子の姿がなかった。 律は不思議に思い、インターホンを鳴らした。 ピーンポーン... 母「はい。」 律「あっ、おばさん。咲子迎えに来ました!」 母「あら~律君ごめんなさい…。熱出しちゃって、今寝てるのよぉ。」 律「わかりました~。先生には、僕の方から伝えておきます。夕方家に寄ります!」 そう言い、咲子の自宅をあとにした。
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