○○なマドンナ。

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千乃は、無意識に部屋を飛び出し走っていた。 はぁはぁ… 気付いたら、公園へ着いた。 とりあえず、冷静になろうとベンチに腰をおろす。 どうして、走り出してしまったんだろう… とにかく、わけもわからぬまま遠くに行きたくなった…消えてしまいたかった… (あの場所は、私がずっと欲しかった場所…手が届くわけない…) 千乃「でも、欲しくなる…」 ふぅっとため息をつき、家に帰ろうと立ち上がった時だった… 「目黒さーん!!」 律がやってきた。走ってきたため、息を整えようと深呼吸する。 律「はぁ…め…はっぐろ…はぁさん……。わ…すれ…はぁ物…」 しゃがみ込み手渡した。 受け取る千乃。 それは生徒手帳だった。しかも、見られたくない写真入りの… (見られたか…!?) 顔が赤くなる千乃。 それを見た律は… 恥ずかしそうに、頬をポリポリとかき… 律「ご…ごめん…見ちゃった」 千乃「えっ…」 ポトリと生徒手帳が落ちた。
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