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「えらい急な展開やな」 「ほんまじゃ、ほんまじゃ」 「気になるやろ?」 「お、兄ぃ続きがあるんか」 「まあまあ、そう急かすなや」 兄はえへんと咳払いをした。ユキは考えごとをしたまま話半分しか聞いていない。 「ほいでな、皇女さまが亡くなったときおかしなことがあったそうなんや」 「なに?」 「なに?」 「どの皇女さまも亡くなる前の数日は、口聞かんかったらしい」 「口を聞かんかった?」 「なんでや」 「なんでかな」 「4人ともか?」 「4人ともや」 「それはけったいやな」
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