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それは彼女の成績がイマイチだということ。
卒業を間近に控えながらユキの成績は一向にあがらない。
では、ユキは魔導師としての才能がないのであろうか。
いやそうではない。
素質、スタミナ、憶えている魔法陣の数どれをとってもユキはトップクラスのポテンシャルを秘めている。
にもかかわらず、いざ本番となると一
ユキはがっくりとうなだれた。どうやら卒業試験のことを思い出したらしい。
杖を引き摺りとぼとぼ歩く。
ついでに云うとユキはあまり頭が良くない。
どちらかというと本能だけで生き、行き当たりばったりな人生を持ち前の体力とルックスで切り抜ける。そんなタイプだ。
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