--++†記憶†++--

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    それから私は長い時を生きて来た。   最初は何も知らなかった私も、城に住み着いて外の世界を見て回るうちに色々な知識を得た。     そうして自分が普通の人間とは違う事も理解したし、 私が街の人達に『吸血鬼』とか『魔女』とか言われて忌み嫌われている事も知った。   多分吸血鬼や魔女では無いと思うけど、私の存在はそう言うモノなのかも知れない。     街の人達にどう思われていようがどうでもいい事だけれど。     私は独りで生きて来たから。 別にそれでいいと思ったし、 干渉者なんて要らなかった。    
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