--++†プロローグ†++--

2/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
    今日も夜は綺麗。     黒いドレスに身を包んだ少女が無表情に空を見上げる。   緩いウェーブのかかった金色の髪に、赤い瞳。 太陽の光をあまり浴びないせいか月の光を反射してか、肌は青白く輝いている。   ここは城の一番高い部屋。 黒く縁取られた大きな窓から、闇に染まった街を見下ろせる場所。   他にも色々部屋はあるが、ここが一番落ち着くので寝室にしている。   天蓋付きの大きなベッド、一人分の丸いテーブルに椅子を置いているので多少狭くなっているが、この微妙な空間もなかなか気に入っていたりする。    
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!