76人が本棚に入れています
本棚に追加
リオレイアの幼生を引っ掴み、煙玉を炸裂させ男は一目散に逃げた。
白髪の男は追いかけようとしたが、辺りは煙玉の影響で霧が掛かったように白んでしまっている。
(あの男、ワシをしっておったようだが…)
白髪の男には覚えが無かった。
追跡を諦め、縛られたメラルーの元に行き、縄を解く。
「ありがとニャ」
(かっこいいニャ~~~~)
メラルーは惚れ惚れと長身の男を見上げる。
「イタズラも程々にせんと、また今日のような目に合うぞ。」
そう言われてメラルーはハッとした。
「今日のは違うニャ…。アイツ、リオレイアの赤ちゃん捕まえてたニャ。それを止めたんだニャ!!」
とまくし立てる。
「ふうむ、リオレイアの幼生か」
最初のコメントを投稿しよう!