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「湯を沸かさねばな。」
台所へ向かおうとする男の前に、メラルーがトコトコと先回りしてテーブルの上の干し肉を指差して
「あれじゃダメニャ!!ボクにお任せニャ!」
言うが早いかキッチンへと向かっていく。
自分の持ってきた魚の燻製と腰のポーチから、卵と香草を取り出し、慣れた手つきで料理を作り始めた。
「おまたせニャ!!」
キッチンから盆を頭に乗せてメラルーが出てきた。
旨そうな匂いが部屋に広がる。
「はははは、こいつはいい。」
男は嬉しそうにメラルーの椅子を用意し、向かい合って座る。
「あ!あとこれもニャ!」
ポーチからパンを取り出し、何枚かに切り分けた。
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