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「どうぞ召し上がれニャ」
白髪の男がまずひと口…
「う、旨い!!!」
予想を遥かに上回る旨さであった
メラルーは嬉しそうに見ている。
料理を夢中で食べるなぞ、久し振りだ…。
ひと段落した男は、苦笑する。
「久し振りの楽しい食事だった。ありがとうよ…ん…、ああ、名前も聞いていなかったな。あんまり料理が旨くてな…、忘れとったわい…。」
「わしの名はバルロア。見ての通り、老いぼれたハンターじゃよ。」
と、部屋の隅をチラリと見やる。
視線の先には2mほどの巨大な剣が、薄くオーラを放っているかの様に、磨き抜かれている。
刀身についた無数のキズ跡が、男のこれまでの戦いの数々を物語っていた。
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