長い名前

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     白髪の老ハンターバルロアは笑いを押し殺していたが、やがて 「わははははは…」 ついに堪えきれず声に出して笑ってしまった。 「いや、すまんすまん…。立派な名前ではないか…。少々長いがね。」  見栄を張って長い名前を考えているメラルーを想像して、まだくっくと笑いが納まらない。 「えと…、ルゥで…いいですニャ。」 もうテーブル越しからは見えなくなるほど、うな垂れているルゥ…。 「ルゥも良い名だと、わしは思うがね。」  バルロアがそう言うと、テーブルの縁からひょこっと耳だけが出てくる。 「そうですかニャ~~?」 恥ずかし気に顔を出すルゥ…。  思いがけず本名を褒められて、少し気分が良かった。
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