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「長い名前も困ったものさ…」
バルロアは、長ったらしい名前の男と狩りに行った時の話を面白おかしく話してやった。
「…でな、そいつの名前を呼ぶのさ…戦っている最中に…
だが、途中でいつも途切れちまう。飛竜は待ってはくれんものでな…
ハンターには長い名前は不必要だとわしは思うのさ…それでな…」
話しながら、ふとバルロアがルゥを見やると、ルゥは目を輝かせながら聞き入っている…
目が合うと、ルゥは何か言いたげに、ヒゲをヒクヒク動かした。
「ふむ…今日ここに来たのは他にも理由がありそうじゃな…
旨い飯も食わせてもらったし、遠慮は要らん。いってごらん」
バルロアがそう言うと、ルゥは暫く目を泳がせていたが、
決心したように、フンッと鼻を鳴らし居ずまいを正して
「ボク…ハンターになりたいニャ!ボクを弟子にして欲しいニャ!」
一息にそう言うと、ジッとバルロア見つめた。
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