第二章

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『なぜ、私はこんなことをしているのかわかりますか?』 『わかりませんよ、わかるはずないでしょ。興味ないし。てか、キモいんだけど…』冷たい言葉を浴びせた。オッサンは僕の言葉にがっかりしたのか、しょんぼりして言った。『ごめんなさい、ビックリさせてしまって…ただこれだけはわかってほしい。私は神の使いです。』とかなんとかいってる。正直神の使いという言葉を聞いてくだらないと思ったが、そいつが江原的なオーラを発していたのは疑い用がなかった。そこで、僕はホントかどうか確かめようとした。『もしあなたが本当に神の使いなら、なんでも出来ますよね?』 オッサンはいった。 『できますとも。』余裕そうにいった。僕はしばらく考え『じゃあ、すぐそこに、交通量の多い交差点があるのがわかります?。そこの、車を全部止めてみてよ。』オッサンは『神の使いの力を見ているが良い。アイルビーバック👍』といって、交差点に飛び出していった。クラクションが鳴らされ、何台もの車の凄まじいブレーキ音が辺りに響き渡る。『ぐはぁ!』オッサンはひかれた。オッサンはそのまま吹き飛ばされ………セブン&アイの看板にアタマから突き刺さった。 オッサンはともかく、交差点は大変なことになっていた。確かに、オッサンは交差点のすべての車を止めた。彼は本当に神の使いなのかもしれないと思った。 看板に刺さっている彼を再度見上げて思った。でもやっぱりあいつはただの変態だ。と… 僕はただの通行人を装ってその場をあとにした。
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