第三章

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塾的なところについた。すぐに勉強をし始めた。何故か意外と集中できていた。パンの聖霊のお力添えあってこそである。『ありがとう。パンの聖霊。』僕は食べていた、コッペパンをすかさず床に投げ付けた。マズイ!! しばらくして…コッペパンのマーガリンやら何やらが付着した床を濡れ雑巾で丁寧に拭いていると… バタン!!ドアが開く。後ろを振り返った僕は愕然とした。現れたのはあのオッサンだった。ホントに戻って来た。しかも、無傷だった。オッサンはいった『私があなたを守る!』意味わかんね。頼んでないし。 そういってオッサンは僕の後ろにピッタリ張り付いた、まるでハリウッドスターの黒人のボディーガードのように。ただし身長は155くらい、体型は明らかにメタボリックで、なんか、キラキラしてるし、なによりキモかった。 しばらく勉強していたが、全然集中できない。 周りを見回すとみなこっちを白い目で見ていた。あたりまえである。 勉強する場所に裸のキモいオッサンがいるのだから。しかも、しらぬまにオッサンはサングラスをかけ、大統領専属ボディーガードさながらに、冷静に辺りを見回していた。サングラスには、値札が付いていた。でも何より顔が気持ち悪かった。学校内の一番気持ち悪い先生の顔を思い出してほしい。あんな感じである。 僕は帰ることにした、勉強道具をかたずけ、席を立つと、案の定ついてきた。近い、ついてくるにしても、距離が近すぎ。コイツが呼吸するたびに、息がかかる。近い。本当に吐き気がした。こんな変態にこれからもずっと着いて来られるなんて嫌だ!なにか策を考えねば! おわり
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