異界へ

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二人が付き合い始めてから二年の歳月が流れた。二人はデートを重ねて互いの距離を縮めていった。 そして今、卒論提出の為に二人は校内にある図書館にいた。 彼が選んだのは昔の政治、食生活について。彼女が選んだのは現代社会が抱える歪み構造について。 彼はそれらしい本を四冊、彼女は一冊読んだらまた一冊。しかし彼の方は行き詰まったらしい。どうやら太古の祭器について追加してまとめるみたいだ。 しかしこの時彼が取った本は、世界中に存在していた兵器や武器などが記されていた。 その本だけでなく、彼が取った五冊の本は、かなりの魔力というか霊力というかかなり不思議な力を秘めていた。 それだけでも不運なのに、まずかったのは今まで読んでいた本を 『並べ直した』 その形がいけなかった。知ってか知らずか魔本は五亡星を作ってしまっていた。 魔本が放つ光は少しずつ輝きを増していった。 その瞬間、二人は一生忘れられない卒業旅行を体験することになった。 物語は ここから始まる。
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