涙の海

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目の前に広がる 透き通る 青い空 遠くに並ぶ 薄いピンク色の小さな雲 いつもなら 綺麗に見えるのに 今の俺の目には その自然の造り出した 神秘的な 色や形に 何の感動も 覚えなくなってしまっていた 何を見ても どんなに綺麗な物を見ても 何も 感じなくなってしまっていた 昨日、彼女に サヨナラを言ってしまった 彼女は 拒みもせずに すぐに返事をくれた 『ごめんなさい わたしのせいで あなたを こんなに苦しめてしまって』 悲しくて 辛くて 胸が苦しくて やりきれない思いで 何も考える事が出来なくてなっていのだ その夜は 涙が止まらず 俺は 涙の海を枕に 携帯電話の 画面を いつまでも 眺めてた
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