語り

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あの日…バイト帰りの夕方 家の近くのゴミ捨て場にそれはあった 「ばぁちゃん…ダンボール置いてあったけんあれは何ね?」 「あぁ…捨て猫がいるさ」 「捨て猫?」 さらにばぁちゃんは続けてくれた… 「二、三日前からあそこにあって…二匹でいるさ。で、隣のおじさんがたびたび様子をみてるさ」 「ふぅん…」 「んで、あのダンボールはYちゃん達が持ってきたさ…」 Yちゃんってのはウチの妹の友達である。   複雑な気持ちだった…昔から猫が好きだったので、猫がいて嬉しいとい気持ちがあったが、元の飼い主への恨みの気持ちも感じていた。   とりあえず、明日はそのダンボールを覗いてみよう…そう思った
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