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「ひー、春香って電話マジ長げー。必殺電話女。」
秋ちゃんが言う。
「でも全部、春香がやってくれてるんだから。大変っちゃー大変なんだよ。」
床に寝そべって天井を見上げる。私の家の天井の模様はクッキーに似ている。白いクッキーを隙間なく並べた感じ。
秋ちゃんは私の左足の裏のマッサージを始める。
ちゃらんぽらんで、信じられる要素がビックリするほど少ない。フラフラしていて、じっとしている事が出来なくて、ほとんどいつも行方不明状態。
何を言っても嘘に聞こえるし、実際おびただしい嘘をつくけれど、嘘がうまいかといったら下手な部類で矛盾した事や筋の通らない事を平気で言う。
電話で春香はそんなふうな秋ちゃんを批判していた。
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