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俺は目を付けた女子高生の前に立った。 早速片方の女子高生が騒ぎ出す。 しかし、もう片方の声が聞こえない。 しばらくして聞こえて来た言葉に俺は唖然とした。 「ただのヤクザ…。」 やっ ヤクザ⁉⁉⁉⁉⁉⁉ この天下の若社長をヤクザと呼びやがったな‼‼‼‼‼‼‼‼‼ なんて見る目のないやつなんだ‼‼‼‼ 怒りより俺はその女子高生に呆れた。 信号が青になる。 今に見てろよ。 俺が振り返った途端、お前はもう俺の虜だ。 今言った言葉を後悔させてやるからな。 俺は歩き出す。 横断歩道の中程に立ったとき、俺はポケットから携帯を落とした。 すぐに後ろで携帯を拾う女子高生。 「携帯。落としましたよ。」 俺は直ぐさま振り返る。 「あり…がとう…。」 俺は驚いた。 遠くから見た感じではたいしたことなかったようだった。 色の白い肌に栄える薄付きのピンクの唇が色っぽく、長い黒い髪の毛が美しく風に靡いている。 ほっそりした足と、長い手。 華奢な肩がなんともかわいらしい。 大きく輝いた目が、真っすぐにこちらを見てくる。
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