🌀♀🌀

2/7
前へ
/148ページ
次へ
私は熱くなる顔に風を当て、冷やすように必死で歩いた。 まるで競歩。 そのまま調度到着した電車に乗り込む。 「なんなのよあいつ‼ありえない💢」 私は怒りに燃えていた。 香織はニタニタと笑いながら私をなだめる。 「まぁまぁ。落ち着いて。なんかあの人本気みたいだったし💕かっこいいからいいじゃない✨しかも商社社長よ❤ベンツ乗ってたし🎵」 「かっこいいお金持ちなら何してもいいわけ⁉私の…私の…。」 「え゛⁉」 香織が奇声をあげる。 目をこれでもかと見開いている。 「一姫キスもまだだったの⁉もしかして…今のがファーストキス⁉」 私は思わず香織から目をそらす。 ますます香織の興奮は高まる。 「えぇぇぇぇ‼」 どこがおかしいんだ。 あたしはまだ高二だもん。 そんなんがないのだって珍しくないじゃない。 「一姫が男嫌いなことは知ってたけど、そこまでだったなんて…。」 「とっとにかく‼あんな軟派な男ありえない‼あたしがいっちばん嫌いなタイプなんだから💢」 香織は苦笑いのまま電車を降りて行った。 「あんな男…本気な訳無いじゃない。」
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

262人が本棚に入れています
本棚に追加