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「……ハァ……ハァ……ッ……クリスマスなのにほったらかしにしておいて、悪かったよッ! けど、だからって唐突にキレて帰んなッ! こっちだって一応、計画立ててたんだからなッ!」
「……ごめんなさい」
……そして、投げられたのは……
……靴箱くらいの箱……
「……なんですか?」
「……クリスマスプレゼント」
「……私に?」
「一々、確認とるなッ! ったく、さっきは渡す前にそれを見られたと思って焦ったんだよッ! 気に入るか分からねぇけど……ッ……開けてみろよ……ッ……」
……箱だけでも高級そうな箱……捨てないで何かに使おうと考えちゃう私も、ムードがない人間なのかも知れない……
……シックな黒いフタを開ければ、中に入っていたのも、箱……
……ただ、外装の紙箱とは違って、見るからに高級そうな……でも、女の子好みの可愛いボックスだった……
……フタには大きな花の装飾品。白が基調で縁には金色の刺繍……
……何を入れる箱なのか分かったのは、フタを開いてすぐだった……
「……ジュエリーボックス……ですか?」
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