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……あぁ、私ってば調子いい……
……先輩から欲しかった言葉をもらった途端、胸がドキドキして……頬がどうしても緩んじゃう……
「……あはは……嬉しいっ……」
「な……だったら、なんで泣くんだよッ! 重かったら、重いって言えばいいじゃんッ!」
「……重いはずないですよ……嬉しすぎて……ふっ……先輩っ……先輩、嬉しいよっ……」
……留学する不安が消えた……先輩となら、この先離れても大丈夫……信じていける……
……耐えきれず先輩に抱きついたら、せっかく、サンタクロースにもらった風船が飛んで行っちゃった……
「……つーか、その“先輩”っていい加減、やめろ……お前だったら、呼び捨て許すから」
「……秀弥……さん?」
「……ま。それも、いいかもな」
……秀弥さんだって……自分で言いながら、なんだか笑っちゃう……恥ずかしいのと、照れ臭いのと……先輩と一緒にいる未来が、見えた気がしたから……
「……ずっと一緒にいてください」
「こんな俺で良ければ、喜んで」
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