また、会う日まで

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清楚な白い花と、活発的な黄色い花。甘い香りが鼻まで届く。 比奈に差し出された花束を、俺はワケも分からず受け取った。 「どうして……? 普通、俺から比奈に渡すべきだろ?」 「……うぅん、洋平に渡すの。好きな人や、大切な人は大勢いるけど、洋平がいなかったら、私はその人達と出会うことも出来なかった……」 「……」 比奈が笑う。穏やかに。 「……いつも助けてくれて、ありがとう。どんな時も洋平が味方でいてくれたから、凄く心強かった……洋平が誉めてくれたから、私はピアノを続けてこられたんだ……」 「うん……これからも味方だよ。俺が比奈のファン1号だってこと、向こうに行っても忘れるな?」 「……うんっ」 比奈は特別。 愛とか、友情とか超越して、かけがえのない、俺の信友――…… 自慢の幼馴染みなんだ。 「細かい注意はもう言わない。俺はお前を信じてるから……いってらっしゃい、比奈」 「……いってきます、洋平。春人たちをよろしくね」
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